士業との付き合い方 – 行政書士と司法書士
行政書士業務と司法書士業務とは、切っても切り離せない関係にあります。行政書士が関わる事業者の手続きや相続手続きは「登記」によって完結する場合が多いからです。
僕が司法書士さんとお付き合いしてわかったことなどを記してみたいと思います。
会社・法人の登記手続き
会社や法人の設立手続きは法務局への設立登記申請によって完了しますので、登記申請は司法書士さんに依頼することになります。設立全業務のうち、20%くらいのウェイトになるでしょうか。
※登記申請書も行政書士が作って、本人に法務局に提出してもうらうなんてのは違法ですので、やめてくださいね!
思い入れのある日を設立日にされる、というお客さんもいらっしゃいますので、司法書士さんとのスケジュール調整はしっかりと行う必要があります。
僕の場合、1件あたり2〜3万円くらいで司法書士さんに依頼しています。
また、設立後に各種変更手続きが発生した場合も、各種下調べや議事録などを行政書士が作成し、登記申請を司法書士さんに依頼します。
内容にもよりますが、1件あたり1万円〜2万円くらいです。
相続の登記手続き
相続手続きの場合は、相続人の調査、遺産の調査、遺産分割協議書・相続関係説明図を作成したら、司法書士さんに相続による所有権移転登記申請を依頼します。
案件にもよりますが、自宅の土地2筆・建物1個くらいでしたら、2万円〜3万円くらいになると思います。
雑感
僕は最初の頃、「結局、行政書士だけで業務が完結しないじゃん・・・」と、ふて腐れてしまいましたが、ふて腐れていても仕方ありません。司法書士の先生とは良好な関係を築くべく、小さな案件でもどしどし司法書士事務所に持ち込んでいます。
繁盛している事務所でしたら、僕が持ち込んだ1件のためだけに法務局に行くのではなく、何かのついでに行っていただけるので、小さい案件でも臆せず、持っていきます。
司法書士さんといい関係が築けるかどうかは、行政書士事務所運営にはかなり重要だと思います。
なお、行政書士を兼業している司法書士事務所もけっこうたくさんありますが、できるだけ専業の司法書士さんとお付き合いしたほうがいいと思います。
士業同士の付き合いは仕事のやりとり、ギブアンドテイクが重要ですが、行政書士兼業の司法書士さんからは行政書士案件はなかなか回ってこないです。
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